~4000字

~エース・トラッポラの場合~

あんまりダラダラと走って他所の先輩を待たせるワケにはいかないし、適当に走ってレオナ先輩の元へ向かう。走りながら、俺の頭のなかは『俺、何かしたっけ?』とただそれだけがぐるぐると回っていた。「あのー……俺に何か用すか?」正直全くと言っていいほど…

~デュース・スペードの場合~

「二人ともお待たせ! グリムもごめんね!」中庭で待っていた俺たちの元へパタパタと駆け寄ってくるユウに片手を上げて返事をすると、エースがわざとらしく肩を竦めて唇を尖らせた。「もーちょー待ったー! 待ちくたびれてもう俺立てないー!」「ご、ゴメン…

真夏が来るのはまだ早い

レオ監企画、王子summer2022提出課題です!終わらない夏!日本の夏!!!(日本ではない) 王子様!アオハルですよアオハル!!!キャッキャしながら茂みから二人の様子を見守りたい人生だった(変質者やめてください)