タピ活

タピオカを体験してみたい、という先生に付き合って、私もついでに初体験。女子高生に混じってキャッキャとデートらしく二人で並び始めた。こんな並ぶとかすげぇ旨いんだろうなとかこんな若い子の中に俺みたいなオッサンが並んでても大丈夫かなとかだいぶ喧しい。私も一緒に並んでるんだし大丈夫よとか私も初めてだから味は知らないとか返事しながら私もだいぶウキウキしていて。二人でこんな風に何かに並ぶなんて初めてで、たまにはこんなデートもいいななんて笑う先生に、列に並んでる女子たちがきゃあと黄色い声を上げるのを聞いてイラッとしたりして。だいぶタピオカブームのテンションに流されてるのを自覚しながら、まだかまだかと自分達の番を待つ。だんだんと待つのが面倒臭くなってきて、お互い無口になっていったけど、先生は繋いだままの私の手を親指で撫でたり爪をひとつひとつ撫でたりと暇潰しのように私の手を弄んで。咎めることもせずに身を任せていると、あと少し、というところである事実に気付く。ちょっと待って、タピオカって色んな味があるわよ!と先生に詰め寄ると、マジか!と先生が叫ぶ。もうあと数組なのに何味にするか決めてない、と二人でメニュー表をにらめっこする。ひとつは定番ミルクティで、あとひとつはなににする?と悩んでいると私たちの注文の番が来て。笑顔の店員さんのご注文は何にされますか?という元気な声に、タピオカミルクティとタピオカイチゴミルクください!と二人で元気に答えた。

0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください